平和の陰で・・・
いろいろな情を感じることのできる人間の私。
あひるはどうなんだろう。と感じてみたのには、深い訳があります。
平和そのものの白い我が家の動物たち。ここにはいないちいさなあひるが1羽いて
いつも玄関先に置いて暮らしていました。
昨日、そのあひるの汚れが少し気になったので、水に浮かべて洗ってやりました。
足が不自由ゆえ、その後、外に出して日光浴をしながら仲間と一緒に
羽を乾かせばいいなと思ったのは純粋な親切心以外のなにものでもありませんでした。
家の中に入って程なく、元気なあひるの異様な騒ぎ声に外へ出ると
アタマから血を出したちいさなあひるの横におおきなカラスが・・。
学校から帰った娘たちは、カラスも母も責めることなく、ただ、ちいさなあひるに心痛め
つつも回復を待っています。
夕方、ずっと耕していなかった水の引かないちいさな田んぼの荒れた様子がふと気になってトラクターで入ったら深みにはまってしまい、どうやっても、こうやっても、ああやっても、なにをやっても、いつまでたっても、抜け出すことができなくなってしまいました。
日暮れ間近か、夫を呼んでシャベルカーで引っ張り出してもらって、なんとか脱出。
ものすごく大変でしたが、私がそうなったのは当然なことだと思えてなりません。
今日。
外へ出した私を責めるふうでもなく、じっとしつつも、玄関先でぱくぱくとエサを食べている
ちいさなあひるは何を思うのでしょう。
表に見える平和だけを見つめてばかりではいられません。